| やがて、トモミさんは買い物でストレスを解消するようになりました。有名ブランド店では店員が親切にしてくれます。「すてきな服を着て鏡で見ると、自分のためにあるように思えて、どんどん買ってしまった」といいます。部屋には何十万円もするブランド品があふれるようになりました。 |
| 買い物のことばかり考えているので仕事でミスも出ました。貯金は使い果たし、カードローンは限界を超え、消費者金融にも手を出してしまいました。ローン返済のために競馬や株も始めたが、さらに借金はたまっていったのです。 |
| 買い物をやめたいという欲求と借金の不安でどうしようもなくなった時、雑誌で「買い物依存症」という言葉を見つけました。 |
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| 診察ではまず、何が原因か一緒に考えようと提案しました。そして「経済的なことは、両親に打ち明けて、相談に乗ってもらおう」と話しました。不安を和らげる薬も補助的に使いながら、カウンセリングを続けるうち、トモミさんは両親への思いや仕事への不満を話すようになっていきましたた。 |
| トモミさんは半年ほどして、白シャツにジーパンという質素な姿で現れました。会社は辞め、ウェートレスをしているといいます。 |
| 「ストレスによる病気と診断されてはっとした。母には泣かれたが、貯金を出してくれた。残りは破産手続きをとった。そこまでいって、自分の状態が恐ろしいものだとわかった」とばつが悪そうに笑いました。 |
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| トモミさんのように、日常すべてがあるものを中心に回り始めて、心理的、身体的、社会的に問題を起こす結果がわかっているのにやめられないなどがあると「依存症」と診断されます。 |
| 悪循環を断つには自分の状態に気づくことが第一です。背景にあるストレスの原因を知り、取り除く工夫をします。心の中を打ち明けられる相手を見つけることも大切です。 |